ウイスキーの基礎知識
ウイスキーとは?
ウイスキーの定義は国や地域で異なりますが、
一般的には「穀物を原料に蒸留をして樽で熟成させたもの」が
ウイスキーと呼ばれています。
ウイスキーの原料は?
ウイスキーの原料にはさまざまな穀物が使用されています。
スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーなどは、
発芽した大麦の麦芽を使用することが多いです。
アメリカンウイスキーは、トウモロコシやライ麦、小麦、大麦など
幅広く使用されています。
モルトウイスキーとグレーンウイスキーの違いは?
モルトウイスキーの原料は、大麦を発芽させた麦芽です。
砕いて水と混ぜることで酵素が働き、デンプンを糖化します。
濾過した麦汁を発酵させ、「単式蒸留機」で2回、もしくは3回蒸留します。
そして原液を樽熟成します。
グレーンウイスキーの原料は、トウモロコシやライ麦、小麦などの穀物が原料で、
「連続式蒸留機」で蒸留することが特徴です。
モルトウイスキーとブレンドすることで味や香りのバランスがとれて、
口当たりの良いブレンデットウイスキーとなります。
ウイスキを熟成するのはなぜ?
樽での熟成を経て琥珀色に変化します。
熟成することで樽からアルコールが蒸発し
複雑で豊かな香りの成分が出てきます。
たとえばスコッチウイスキーの場合、スコットランド内で
オークの樽を用いて最低3年間以上熟成させる必要があると定められています。
オーク樽のほかにもミズナラ樽、バーボン樽、シェリー樽などがあり、
樽材によって味わいも大きく変化します。
ちなみにウイスキーはボトルで購入し保存しても、
瓶内で熟成が進むことはありません。
ウイスキーのブレンドとは?
モルト原酒とグレーン原酒をブレンドした「ブレンデットウイスキー」、
複数の蒸留所のモルト原酒をブレンドした「ブレンデッドモルト」、
単一蒸溜所のモルト原酒をブレンドした「シングルモルト」の3種類があります。
世界5大ウイスキーとは?
現在世界中でウイスキーが作られています。
世界的に高い評価を受ける生産国として世界5大ウイスキーが知られています。
スコッチウイスキー
世界で最も生産量が多いスコットランド産のウイスキー。
麦芽を乾燥させる際に使用するピート(泥炭)由来のスモーキーな香りが特徴です。
(ノンピートのウイスキーもあります)
アイリッシュウイスキー
ウイスキー発祥の地とされるアイルランド産のウイスキー。
年間の気温差が小さく、冷涼で程よい湿度があるアイルランドの気候は
ウイスキーの製造に適しています。
アメリカンウイスキー
アメリカ東海岸に植民したスコットランド人やアイルランド人が
ウイスキーの蒸留を開始。
ケンタッキー州を中心に作られているバーボンウイスキーが有名です。
カナディアンウイスキー
カナダ産ウイスキーは、アメリカの禁酒法の時代に生産量を拡大しました。
フレーバリングウイスキーとベースウイスキーの2タイプの原酒を
ブレンドしたブレンデッドウイスキーが主流です。
比較的ライトな酒質が特徴です。
ジャパニーズウイスキー
日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が1918年にスコットランドへ
留学してウイスキー製造を学んだため、スコッチウイスキーの
製造スタイルが踏襲されています。
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